傷があると商品にならない、そんな考えを変えていけたら《ICOR》
肌質、年齢、性別を問わず使えるユニバーサルプロダクトである、ICOR(イコ)のスキンケアアイテム。
世界中から観光客が訪れるニセコで、家族、仲間、恋人とシェアして使えるアイテムを生み出したいと開発したのが始まりだったそう。
クリエイティブ・ディレクターのYUMIKO氏に、こだわりや想いについて詳しく伺いました。
ー北海道を拠点にした開発のきっかけは?
スキンケアアイテムを開発するにあたって、まずは水選びから始めたのですが、北海道ニセコ羊蹄山の雪どけ湧き水という、肌にとって理想の水を見つけたのでニセコを拠点とすることに決めました。
スキンケアアイテムは、ほとんどが水でできていて、その水の良し悪しが肌をケアする上で大事なんです。ニセコ羊蹄山の雪どけ湧き水はpH値が人の肌にとても近くて、更に、超軟水で非常にやわらかいんですよ。
ー実際に化粧水を使わせていただきましたが、ぐんぐん肌に浸透していくのを感じました!
実感していただけて嬉しいです。化粧水だけでなく、ICORのすべてのアイテムにこの雪どけ湧き水を使っているので、ぜひ他のアイテムでも良さを感じていただきたいです。
羊蹄山は標高も高いので、雪解け水が湧き水になるまでに長くて70~80年かかるといわれています。それほどの長い年月をかけて、ろ過の過程でミネラルや栄養分を豊富に含んだとても素晴らしい水になってくれるんですよ。
ー自然の恵みを豊富に含んだ水なんですね。他にもこだわりや苦労はありますか?
コンセプトとして大きく2つあるのですが、1つはサステナブルな商品開発にこだわるということです。
北海道で開発して、できるだけ北海道の素材を使い、北海道の工場で製造することで、輸送距離を減らして環境保全につながればという想いがあります。
また、パッケージも少しでも簡易にするなど配慮しています。包装を簡易にするとボトルなどが傷つく恐れがありますが、多くの場合は中身に問題はありません。特に日本では、傷があると商品にならないという考え方もあると思いますが、ICORはそういった考え方から変えていければと思っています。
環境に配慮したり、サステナブルやエシカルという観点で商品開発をしていくのは苦労することも多いですが、これからもこだわっていきたいと思います。
ー素晴らしい姿勢だと尊敬します!2つ目のコンセプトは?
肌質、年齢、性別を問わず多くの方にお使いいただけるアイテムを開発したいということです。
敏感肌、オイリー肌、乾燥肌と様々な方がいらっしゃいますので、これも苦労したのですが、ベーシックな成分のみを配合することで、量を調整することによって多くの肌質の方に使っていただけるようにしたのはこだわったポイントです。
ー肌質によってタイプが分かれるものが多いなか、なぜ多くの肌質の方が使えるようにと?
大きな理由の1つは、拠点とするニセコの観光地という土地柄です。ニセコには、冬のスキーや夏の避暑地として長期滞在される観光客が多く集まります。1週間、長ければ1か月とニセコで過ごすときに、家族や友人、恋人とシェアして使っていただけることを目指して開発しました。
また、スキンケアアイテムをシェアすることで、パッケージのロス削減にもつながると考えています。
ー実際に、お客様の反応などはいかがですか?
敏感肌の方から「肌荒れすることなく使えた」というお声をいただいています。私自身が敏感肌ということもあり、自分が使って心地よかったり、肌が潤ったりというところを目指して開発しているので、敏感肌の方にもお使いいただけます。
また、ICORのアイテムの中でも特に人気なのが「オイルインミストトナー」というミスト化粧水ですが、化粧水でありながら、銀座三越さんで開催された「Salon de Parfum 2020」という香りの祭典で「おすすめの香りの商品」として取り上げていただいたほど、香りの面でもとても人気のあるアイテムです。
ICORでは、全てのアイテムに香料を使用せず、精油のみを使用していますが、ミスト化粧水は特に香りにこだわりました。ラベンダーやローズマリー、ベルガモットなどが爽やかに香りますよ。
ー花色百貨スタッフも使わせていただきましたが、性別問わず大人気でした!ギフトにも良さそうですね。最後に、ユーザーの方へのメッセージをお願いします。
ICORのアイテムは、すべてベーシックでユニバーサルなプロダクトですので、ぜひシェアして使ってみてください。
また、北海道ニセコ羊蹄山の雪どけ湧き水という、とてもやわらかなお水を全アイテムに使用しています。どれだけ肌なじみのいい水を使うかでスキンケアアイテムの使い心地は変わってくるので、それをぜひICORのアイテムで実感してみてください。
水へのこだわりやニセコへの愛も感じるお話の中で、「傷があると商品にならないという考えを変えていけたら」という想いが印象的でした。品質はもちろん、そういった想いへの共感も理由の一つとして、ICORのスキンケアアイテムを取り入れてみませんか?
PROFILE | ICOR
北海道の美しい水や成分にこだわったビューティーケアブランド。肌質や性別を問わず家族や恋人とシェアして使える、ユニバーサルでベーシックなスキンケアシリーズを展開する。2021年9月には、ニセコ町に美容ケアをかなえるカフェを併設した直営店「ICOR NISEKO(イコ ニセコ)」をオープンして話題となっている。