鰹節の美味しさを、現代の食卓に。地域のサポートが生んだ鰹節パウダー《カツオカケル》

 

全国的にも有名な鰹の産地、鹿児島県枕崎市。

創業以来、鰹節一筋で商品づくりに取り組むMRC代表 兼 マルチョウの次期4代目である松野下 亮(まつのした りょう)さんにオンライン取材を行ないました。

「日本伝統の鰹節を現代人の身近な存在にしていきたい!」そんな思いから生まれたブランド「カツオカケル」の開発ストーリーを伺います!

―カツオカケル誕生のきっかけは?

マルチョウは大正13年の創業以来、伝統的な製法を守りながら鰹節一筋で商品づくりを続けてきました。

鰹節といえば、きっと皆さんが最初に思い浮かべるのは「出汁(だし)」ではないでしょうか。当社もこれまでは花かつおや出汁パックなどをメインで製造し、出汁やめんつゆのメーカーに商品を卸すことがほとんどでした。

ですが、「もっと消費者の皆さんの手に届く商品を作りたい。枕崎を代表するような商品を生み出すメーカーの役目を担いたい。」そんな想いで立ち上げたのが、株式会社MRCです。

親会社のマルチョウは、おかげさまで老舗鰹節メーカーとして知られています。

MRCの看板商品は、既存ビジネスと競合しないものにしたいと構想を練っている時にふと、現代における鰹節の扱われ方が頭に浮かんできました。

今の時代、一般家庭ではひと手間をかけてダシをとる姿は少なくなりました。特に若い方々にとって鰹節は身近な存在とは言い難く、スーパーでも目立たない乾物コーナーに置かれていることがほとんどです。

人の目に留まりやすく手に取りやすい場所…「例えば雑貨屋やお土産屋に置いてもらえる鰹節商品を作ってはどうか」というアイデアが、カツオカケル誕生のきっかけです。

鰹節を「ダシを取る食材」ではなく「かけて食べる食品」というカテゴリに転換することで、より多くの人に喜んでいただけるのではないかと思いました。

―商品化の過程で苦労された点は?

この新しい商品アイデアの根底にはもちろん、「枕崎でとれる鰹節の美味しさをたくさんの人に知ってほしい」という思いがあります。

当社としては、やっぱり鰹節本来の香りと味を楽しんでほしい。しかし一方で、素材の味だけにこだわりすぎると塩や胡椒などの調味料の強さに勝てず、物足りなさを感じてしまう…。

この絶妙なさじ加減を見極めるまでには、非常に苦労しましたね。

―ベストバランスを発見する決め手は?

枕崎市の漁業組合や鹿児島女子短期大学、飲食店など、地域の皆さんの協力です。

カツオカケルの試供品完成後には、枕崎市内の飲食店約30店舗で実際に使用してもらい、生の声を聞かせてもらいました。

完成されたメニューをお客様に提供する飲食店では、後から何かをかけることに抵抗感を示されることが多く、協力いただくまでには苦労しました。

しかしコロナ禍で業界全体が苦しい状況にある中、新商品開発に奮闘する当社の姿勢を評価してくれるお店が少しずつ増えていきました。私と同世代の飲食店オーナーも多く、「こんな大変な時に頑張るね」と協力を申し出てくれたのです。

―まさに、枕崎市の食を支えるみなさんが一丸となったわけですね

ありがたいことに、試供品の提供が終わった今でもカツオカケルを使い続けてくれている店舗がたくさんあります。

ある焼き鳥屋では、枕崎市産の食材を使った味変を模索していたとのことで、新しい調味料としてカツオカケルを使っていただけるようになりました。

―「カツオカケル」というネーミングもユニークです

商品完成が目前となった頃、ネーミング案を出し合う場を設けました。

ネット公募も行ってたくさんの候補が集まりましたが、最終的に決まったのは、社内で自然に出てきた「カツオカケル」という名前です。

「出汁をひく」文化から「かつおをカケル」文化を生み出したいという思い。
様々な食材に「振りカケル」という商品特徴。

あらゆる食品に「カケ」合わせて、美味しさを何倍にも膨らませるというメッセージ。

そして、この新商品に「カケル」私達メーカーの思い。

そんなたくさんの意味を込めた自慢の名前です。

―どんな人に、どんなシーンで使ってもらいたいですか?

特に若い世代に使ってほしいと思っています。鰹節は自然食なので、味の濃い食事を控えたい健康志向の方や、小さなお子さんがいるご家庭にぴったりです。

私にも小さな子どもがいますが、ご飯にかけるふりかけを選ばせると3回のうち2回はカツオカケルを選んでくれます。日本らしい味覚の商品なので、是非試して貰いたいですね。

カツオカケルはパッケージデザインにもこだわりました。手のひらサイズの丸瓶と色鮮やかなラベルは華やかで、インテリア感覚で食卓に並べておけます。

見た目も使い勝手も現代人の食卓にマッチした、私達の提案する新しい鰹節商品です!

 

枕崎市の老舗鰹節メーカーが提案する、全く新しい鰹節の食べ方。「カツオカケル」は、より多くの若者に鰹節を楽しんでほしいという同社の思いと、枕崎市の飲食店をはじめとする多くの人の協力がカタチになった商品なのだと感じました。

これからは、出汁をひくよりカツオカケル。日本の食文化に欠かせない鰹節を手軽にサッとかけるだけ。

和食にも洋食にも、毎日の食事に取り入れてみませんか?

 

PROFILE | MRC

鹿児島県枕崎市に本社を置き、300年以上続く伝統製法でこだわりの鰹節を作り続けてきた老舗メーカー、有限会社マルチョウ。
鰹節の新しい楽しみ方を提案するため設立した株式会社MRCは「カツオカケル」を中心に従来とは一味違った鰹節商品を展開しています。メディアでも複数取り上げられ、現在知名度急上昇中。

 

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