こんな夜食が欲しかった!豊かな「食時間」とは《ゆっくり おいしい ねむたいな》
夜遅くに食べても罪悪感のない、ハーブが香るクラフトカレー「22時のカレー(よるくち)」。先行販売でも多くの方からの支持を集めた、大注目のカレーです。
このアイテムを企画した株式会社ゆっくり おいしい ねむたいな の代表・左近 榮梨(さこん えり)さんに、開発のきっかけや想いについて伺いました。
ーカレー業界の新風ともいえる「よるくち」カレー、開発のきっかけは?
私たちの会社、ゆっくり おいしい ねむたいな は、食時間に関わる空間・食べもの・ストーリーをデザインする会社です。
1日の中で必ずある食に関わる時間を少しでも豊かにすることができれば、日々の幸せが積み重なってより良い日々をつくれるのではないか、と考えています。
食時間を豊かにするプロダクトの第1弾として開発したのが「22時のカレー(よるくち)」です。
健康的な食事を心がけたいという思いは誰しもが持っているもの。
でも、どうしても忙しい日々のなかで食事の時間がずれたり、インスタントに頼ってしまったり、偏った食生活が続いてしまうことがありますよね。
手軽に選べるコンビニフードは油物が多いこともしばしばです。
忙しい時こそ自分を労るための食事をしたいのに、手間を抜こうとすると身体に負担をかけてしまいそうな食事になってしまうことが悩みでした。特に夜ごはんは1日を締めくくる食事なのに、もやっとした気持ちを抱えながら食事をしていいのかな…とずっと感じていたんです。
夜遅い時や疲れが溜まってしまった時でも、手間をかけずにおいしく自分を労ることのできる食事を提供したいと考え、開発が始まりました。
ー長期保存できて常備できるレトルトカレーなら、疲れた時にもさっと食べられますね
そうですね、「22時のカレー(よるくち)」なら、1食120gあたり91kcalで油分も控えめのため、カロリーや胃もたれなど気にせず、食後の幸福感さえも感じていただけると思います。
身体を労われる食事が家に常備してあることで、安心感もあるのではないでしょうか。
ーカレー以外の商品アイデアもあったのですか?
・多くの方に手にとっていただけること
・たくさんの方が好きな食べ物であること
・おいしいこと
・食べた時の幸福感を感じられること
そういった観点でアイデアを出していき、出てきたのは「甘いもの」「ラーメン」そして「カレー」。カレーを選んだ理由は3つありました。
1つ目は、スパイスが東洋医学において身体を整えるために重要な食材だと考えられていること。
2つ目は、カレーは老若男女問わず好きな食べ物ランキングにランクインする食べ物なので、より多くの方に手にとっていただける商品になるのではと考えたこと。
3つ目は、私自身カレーが大好きなこと。家でもよくスパイスからカレーをつくっていて、好きなことを活かしたい!という思いがありました。
ー第2弾の開発も進められているのでしょうか?
はい、いくつか開発は動き始めています!(2021年11月現在)
「22時のカレー(よるくち)」よりもお手頃価格で、ヴィーガン対応のベジタブルカレーなども検討中です。ぜひ楽しみにしていてくださいね!
ー絵本のようで印象的なパッケージデザインについても教えてください
パッケージは、目に見えるところに置いても違和感のないデザインを目指しました。
「何か食べたいな」とキッチンに立った時に目に付く場所にあれば手に取りやすいのではと考えたからです。本のように食器棚に立てかけておいても馴染むよう、細部までこだわりました。
ー開発の過程で苦労した点は?
「22時のカレー(よるくち)」には、4種のハーブ[*]を使用していますが、食べた時にその香りを心地よく感じられるよう調整するのに苦労しました。
香りをたたせようとハーブの量を増やすと、苦味が出てしまいスープとしてはおいしくても、ごはんと合わせるとごはんの甘みで苦味が強調されてしまうんです。
香りを感じつつ、ごはんと合わせてもスープ単体で食べてもおいしくなるように試行錯誤しました。
[*]バジル、セージ、タイム、パセリ
「夜遅くても罪悪感のないカレー」というコンセプトのとおり、やさしい印象を与えるカレーにしたいという思いがあり、この「やさしさ」を味に落とし込むのにも試行錯誤しました。
油、にんにく、唐辛子の量を少なめに調整しながらも旨味を感じられることが条件。やさしさと満足感の絶妙な塩梅が難しかったです。
やさしいながらも、満足感のあるカレーに落とし込んでいきました。
ー低カロリー(1袋あたり91kcal)なところも魅力的です
おいしさに関わる部分を省いて低カロリーを目指したのではなく、やさしいおいしさを追求した結果、低カロリーのカレーに仕上がりました。これは、22時のカレー(よるくち)ならではの良さだと思っています。
化学調味料や香料も一切使用していないので、安心安全に召し上がっていただけますよ。
ー開発時には、脳波測定もされたとか!詳しく聞かせていただけますか
「22時のカレー(よるくち)」はリラックス効果が期待されるハーブや、幸せホルモン・セロトニンを生成しやすいと言われている食材をベースに開発しています。
実際に食べて、カレーの香りや味を感じた時、本当に「ほっとする感覚」になるのかどうかを確かめるため、開発過程では、簡易的な脳波計測デバイスを使用し、喫食時のリラックス状態を計測しました。数種の試作品で計測&数値化し、その結果を生かしながら味や香りを調整しました。
ーそこまで行う会社は珍しいのでは?
そうですね、私たちの事業のもうひとつのコンセプトが「幸せを可視化」することです。幸せの形は人によって違いますが、自分の幸福感が目に見えれば、人はより幸せを実感できるのではと考えています。
今後も、幸せを可視化する研究や商品を世の中にお伝えしていけたらと思っています。
体調や気分によって組み合わせを変えられる、やさしいけれど満足感のある「22時のカレー(よるくち)」。しっかり食べたい時にはごはんと合わせて、軽めに済ませたい時にはそのままスープとして。パンとの相性もよいので、お好みの食べ方でお楽しみくださいね。
左近さん率いる株式会社ゆっくり おいしい ねむたいな のみなさんの試行錯誤によって生まれた至福のクラフトカレー、ぜひご賞味あれ!
PROFILE | ゆっくり おいしい ねむたいな
ゆっくりとくつろいで、おいしいものを食べて、夢うつつになりたい。
誰しもが漠然と豊かだと感じ、憧れている時間をデザインし、全ての人に心地よく幸せな“食時間”を提供するために、『ゆっくり おいしい ねむたいな』は生まれました。